薬局教育部×2年目薬剤師が語る、
成長を支える仕組みと患者さまへの想い

教育制度を設計する薬局教育部と、その制度のもとで成長する入社2年目の薬剤師。教育する側と学ぶ側、それぞれの視点から、なの花薬局の教育研修制度の特徴、自律的な学びを支える仕組み、現場での成長実感、そして薬剤師として何より大切にしたい「患者さまのために」という想いを語ってもらいました。
対談メンバー

薬局教育部(元薬局長)
株式会社
メディカルシステムネットワーク
薬局事業本部 薬局教育部北里大学薬学部卒業。社内教育制度の企画・運営に携わり、研修講師も担当。薬剤師、薬局長としての経験を基盤に、地域に根ざした患者さま起点の医療サービスの実現を目指している。本部職として現場視点を活かしながら、より良い医療提供に向けた取り組みを進めている。

薬剤師(2年目)
なの花薬局 登戸店
2年目薬剤師北里大学薬学部卒業。登戸店に勤務し、在宅訪問などの幅広い業務に若手から挑戦中。現場で働く中で、常に新たな知識を得るため、学び続ける姿勢を大切にしている。将来は尊敬する先輩のように、患者さま一人ひとりに寄り添い、信頼される薬剤師になることを目指している。
なの花薬局の教育制度には、どんな特徴がありますか?

薬局教育部
(元薬局長)
なの花薬局では、自律的・自発的な学びを大切にしています。「これをやってください」と同じものを全員にやらせるよりも、一人ひとりの「やりたい」という気持ちを尊重した制度になっていることですかね。

薬剤師
(2年目)
確かにそれは実感します。

薬局教育部
(元薬局長)
教育研修制度の一つであるCP Step制度では、薬剤師としての成長指標を5段階で可視化し、次のステップに進むために個々が何を努力したらいいのかわかりやすい仕組みを整えています。一律に「これをやりなさい」と決めるのではなく、選択できるように柔軟性を持たせた設計になっています。

薬剤師
(2年目)
私がありがたいと感じたのは、領域別共通プログラムに9つの領域が用意されていて、自分が学びたい領域があったときにすぐ学べることです。集合研修もありますが、自分から学びに行くスタイルのものもあって。隙間時間でも学ぶ姿勢を維持できるので、学習機会がたくさん用意されているのは本当に助かっています。

薬局教育部
(元薬局長)
狙い通りですね(笑)
ポートフォリオも、そういった自律的な学びを支える仕組みの一つです。日々の業務や学習の取り組みを記録して、自己成長のための振り返りを習慣化するためのものなんです。自分の行動を振り返ることで気づきが生まれ、それが成長につながる。この内省の習慣を身につけてもらいたいという想いがあります。
これも一人ひとりが今自分には何が必要なのか、自律的に学び、考える機会になってほしいという想いがベースにあるので、なの花薬局の特徴的な取り組みかもしれませんね。

薬剤師
(2年目)
なるほど。ただ、ポートフォリオの一環として、1年目から振り返りシートを取り組むんですが、最初はどう書けばいいか迷うこともありました。

薬局教育部
(元薬局長)
そうですよね。それで、先輩の優秀な振り返りの例を見せるようにしたんです。自己成長って、自分の行いを振り返らないとできないんですよね。うまい振り返りができないと成長につながらないので、次の世代の人たちがどんな風に学べばいいかを示すようにしています。

薬剤師
(2年目)
先輩の例があるのはすごく参考になります!「こういう風に考えればいいんだ」と分かりやすくて。

薬局教育部
(元薬局長)
よかったです!
他にもトレーシングレポートや学会発表など、薬剤師は外部に向けて文章を書く機会が増えているので、決められた書式やフォーマットに沿って、伝わる文章を書く力を1年目から育てていくことも大切にしています。

他社と比べて、学び方の違いはありますか?
また、モチベーションはどう保っていますか?

薬剤師
(2年目)
友人の会社では、みんなが集まる座学の研修があるそうです。それはそれで、みんなが同じペースで学べて差が開かないという良さがあると思います。
なの花薬局では、個人で領域別共通プログラムをオンラインで進めるので、個々の差は開きやすいかもしれません。ただ、座学だと決まった時間にしか学べませんが、なの花薬局では業務の隙間時間でも学べる。そこが大きな違いだと思います。

薬局教育部
(元薬局長)
まさに、自分のペースで学べるというのは大きな特徴ですね。ただ、自律的な学びだからこそ、モチベーションの維持が大切になると思うんですが、モチベーションはどう保っていますか?

薬剤師
(2年目)
学びのモチベーションで言うと、何より大きいのは、現場で働くと圧倒的に自分の薬学的知識の不足を痛感することですね。正直、疲れているとネットサーフィンをして気づいたら夜になっている…なんてこともあります(笑)。
でもやはり、現場では刺激も多いので、自然と「学ばなきゃ」という気持ちになるんですよね。定期的に集合研修もあるので、同期のみんなに会って最近の話をしたり、悩みを共有したりすると、自然と「頑張らないと」と気持ちを高めることができますね。

薬局教育部
(元薬局長)
同期とのつながりはモチベーション維持には大切ですよね。だからこそ、個人のスピードや興味にフォーカスした制度とは別に、PB研修という全国の同期が顔を合わせて情報共有できる場を設けています。うまくいかないことや悩みを共有できる時間があることで、モチベーションを保ちやすくなると思っています。
研修で学んだことで、現場で特に役立ったものはありますか?

薬剤師
(2年目)
糖尿病や腎機能に関する研修がすごく役立っています。腎臓が悪い方に使いづらい薬の一覧やガイドラインを教えてもらって、それは本当に参考になりました。

薬局教育部
(元薬局長)
高齢の方からお子さままで、薬の量を調整しないといけないので、腎機能などの知識は薬剤師として必須なんですよね。若手のうちにそこをしっかり身につけてもらって、そこから色々な分野に発展していってほしいので、その研修内容は厚めにしています。
社内では、ガイドライン改定に合わせてコンテンツを更新しています。すごいスピード感で最新情報が反映されるので、それをもとにディスカッションする研修も行っています。

薬剤師
(2年目)
そうだったんですね!

薬局教育部
(元薬局長)
店舗が変わると対応する領域も変わってきますが、領域別共通プログラムが9つの領域で用意されているので、どの店舗に異動しても必要な知識を学べるようになっています。
定期的に集まるPB研修では、ロジカルシンキング研修をこの数年取り入れています。患者さまが本当は何を訴えているのかわからないまま処方してしまうと、信頼関係が続きません。「この人は何を訴えているのか」を一旦考えてみる。実践では教科書通りにいかないことも多いので、試行錯誤しながら実践してもらっています。

薬剤師
(2年目)
そういった意識があるのとないのとでは、全く違うと思います。研修を通じて「こういう意識でやらないといけないんだ」という選択肢が増えるだけでも違いますね。

薬局教育部
(元薬局長)
嬉しいです!ありがとうございます!

現場で本当に必要な力は何だと思いますか?

薬剤師
(2年目)
研修から得られる知識は薬学的知識がメインですが、現場ではコミュニケーションも同じくらい大事だと感じています。服薬指導という短い時間の中で、患者さまに「この人に相談したいな」と思ってもらえるような会話ができるか。それが重要だと思います。

薬局教育部
(元薬局長)
そうですね。専門性はもちろん大事で、強みとしてあるべきです。ただそれだけではなく、コミュニケーション能力や、店舗というチームの中でどう働くかも大切です。チームの中で楽しんで働いてもらいたいという思いがあるので、そういった環境づくりも意識しています。
ぜひコミュニケーション能力を発揮して、プラスで専門性を乗せて、なの花薬局を代表する「まちのあかり」になってもらいたい。それは本当にずっと思っていることです。
身近に尊敬できる先輩はいますか?

薬剤師
(2年目)
1年目のときに所属していた店舗の薬局長がすごくかっこよかったんです。知識もあって、患者さまからも現場の社員からも信頼が厚くて。年齢は離れていたのに、すごく親密感を感じる方でした。その姿を見て、「こうなりたいな」と思いました。

薬局教育部
(元薬局長)
身近に尊敬できる先輩がいるのは、すごく大事なことだと思います。1、2年目は特に吸収率が高いですから、「この人みたいになりたい」という存在がいると、すごく勉強しようという気持ちになる。環境に恵まれていますね。
私も異動先で尊敬できる人に出会って、すごくやる気が出た経験があります。だから、そういう環境があるのは本当に恵まれているなと、自分の経験から思います。
そんな人の共通点は何だと思いますか?

薬剤師
(2年目)
患者さま一人ひとりとの関係性を大切にしているんだと思います。

薬局教育部
(元薬局長)
患者さまとの一対一の関係性を大切にしながら、チーム全体も見ている。そのバランスが素晴らしいんでしょうね。

薬剤師として働く上で、大切にしている想いや軸は何ですか?

薬局教育部
(元薬局長)
自分が薬局長をやっていた時のことを振り返ることがあるんですが、「患者さまのために」というモチベーションを持つことの大切さを、当時はあまり意識できていなかったんです。店舗を担うために働いていたような立場だったので、もうちょっと患者さまに向き合う姿勢を打ち出せたら良かったなと反省しています。

薬剤師
(2年目)
そうだったんですね。

薬局教育部
(元薬局長)
だからこそ、若手の皆さんには「患者さまのために」「患者さまを幸せにするために専門性を高めよう」「いいチームであろう」という根本の部分を大事にしていただきたいと思っています。
専門性や自分の成長も大事ですが、そのベースにあるのは「患者さまのために」というマインドです。会社の理念が「まちのあかり」なので、それを体現していただけるといいですね。

薬剤師
(2年目)
そうですね。「患者さまのために」という想いは、前提として持っていてほしいですね。私の店舗では、患者さまに寄り添う姿勢をすごく大事にしていて、たとえ業務で忙しく時間がかかることだとしても、患者さまが幸せになるためにプラスアルファでやっていました。

薬局教育部
(元薬局長)
薬剤師という仕事をする上では一番大切なことですね。

薬剤師
(2年目)
2年目になると、もちろん「患者さまのために」という部分は変わらないですが、ある程度効率よく対応することも意識しないと業務が終わらないこともあります。
がんや終末期など専門性が高い患者さまには高度な知識を持って、薬剤師としての責任を全うする。そういう取捨選択が必要になってきますね。
ただ、周りがどんなに「効率化していかないと」という環境の中でも、「患者さまのために」という軸だけは大事にしてほしいです。

薬局教育部
(元薬局長)
本当にその通りですね。その軸を持ち続けることが大切だと私も思います。「患者さまのために」という軸があって、それをどう上手く活かしていくか。全員に平等に、一人に時間をかけてということがなかなか難しい場面もありますが、その軸を大切にしていくことが重要だと思います。

薬剤師
(2年目)
そうですよね。1年目の最初の時って、先輩から「もうちょっと早くしていこうよ」と言われてしまうと、「患者さまのために」という軸からブレてしまうんですよね。だからこそ、時間や手間をかけないところはかけないで、かけるところはかける。そこだけは大事にしてほしいです。
なの花薬局を一言で表すなら?

薬剤師
(2年目)
学ぶ姿勢を怠らない、継続することをやめない、そういう薬局だと思います!

薬局教育部
(元薬局長)
まさにそうですね!研修や座学の積み重ねをやめないので、立派な薬剤師として患者さまと接することができて、知識への向上心を持ち続けられる。だから地域の「まちのあかり」として、包括的に患者さまに対応できるのかなと思います。

薬剤師
(2年目)
確かに。それは実感します。

薬局教育部
(元薬局長)
学びを継続的に続けて、立派な薬剤師になってもらう。先程の「一人の患者さまに長く時間をかける」という部分でも、店舗の方が大切に思ってくれている部分なので、地域のため、患者さまのためにという考えになりやすかったんだと思います。
そういう意味でも、それぞれの店舗の方が「まちのあかり」になるという想いが根付いているのかなと、僕自身の経験から思いますね。

薬剤師
(2年目)
教育という面だけじゃなくて、制度として患者さまとのつながりを保てるような取り組みを作ったり、会社の中でもいろんなイベントをやっていますよね。
社員の士気を上げようとしてくれたり、意欲を怠らないようにしようっていう雰囲気を保ってくれている感じがします。教育もそのうちの一つで、いろんな要素があって、「まちのあかり」を象徴するような雰囲気があるなって思います!

薬局教育部
(元薬局長)
そうですね。理念をずっと大切にしているので、温かく穏やかな方が多いんだと思います。

薬剤師
(2年目)
それは思います。就職活動中に会社見学に行った時も、患者さまと薬剤師の間の雰囲気が良かったのもありますが、社員同士の雰囲気がすごく良かったんです。業務とは関係ない部分ではあるんですが、人と人のつながりが温かいんだなと感じて、そういう方々が集まっているんだなと思いました。「まちのあかり」や、穏やかな雰囲気を大事にして全体的に教育しているのを今も感じます。

お二人の今後の目標を教えてください

薬局教育部
(元薬局長)
薬局教育部としても個人としても、やはり「個」を大切にしてもらいたい。そして「お客さまのために」という気持ちを大切にしてもらいたい。だから、それを手助けできるような仕組みづくりをやっていきたいですね。
現場の声を大切にしながら、国のガイドラインも踏まえて、薬剤師としての役割と「自分がやりたいこと」のどちらも大切にできる仕組みをつくりたいと思っています。薬剤師として成長し続けられる環境を目指しています。

薬剤師
(2年目)
短期的な目標としては、専門性を上げていきたいので、専門資格を取得していくことです。長期的な目標としては、尊敬している薬局長の方のように、薬局長に昇進して、患者さまだけではなく、他のスタッフにも頼ってもらえる存在になりたいと思っています。